地場産業の魅力発信する兵庫・姫路の信用金庫がイベント開催 「郷土繁栄」の思いを形にする取り組み | ラジトピ ラジオ関西トピックス

地場産業の魅力発信する兵庫・姫路の信用金庫がイベント開催 「郷土繁栄」の思いを形にする取り組み

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 地域の伝統や文化、技術が息づく「地場産業」。その土地ならではの気候や風土、そして人々の知恵によって育まれてきたこれらの産業は、今や地域の誇りとして、国内外からも注目を集めています。一方で、少子高齢化による労働力の減少や後継者不足、販路拡大の難しさなど、多くの課題も抱えています。こうした中、兵庫県姫路では「姫路信用金庫」が中心となり、地域産業を盛り上げるイベントが2025年6月29日に開催されました。今回はその様子をレポートします。

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 件のイベントとは「第2回ひめしんご当地フェス」。姫路駅北の「にぎわい交流広場」を舞台に、地域に根差した金融機関ならではのネットワークと想いを生かし「地元企業とイベント来場者を直接つなぐ場の提供」を目的とした取り組みです。大阪・関西万博公式のテーマウィーク事業と連動する兵庫県版の取り組み「ひょうごEXPO week」登録イベントとしても実施され、会場には万博公式キャラクター「ミャクミャク」が登場し来場者に笑顔を届けていました。

イベントの全景 提供:姫路信用金庫
イベント会場の様子(提供:姫路信用金庫)

 また姫路の観光コンベンションビューローともコラボし、兵庫県をひとつのパビリオンに見立てて様々な体験を提供する「ひょうごフィールドパビリオン」の体験ブースも出展。地元企業の魅力がより多面的に伝わる構成だったようです。

物販やタッセル作り体験を行った株式会社ZAPPAのブース
物販やタッセル作り体験を行った「株式会社ZAPPA」のブース

 多彩なステージプログラムも催されました。地元小学校による演奏をはじめ、「播磨の魅力をもっと知ってもらいたい」との想いから企画されたクイズ大会、参加企業による熱のこもったPRタイムなどいずれも地元愛にあふれる内容でした。来場者が楽しみながら地場産業に触れられるよう、随所に工夫が散りばめられていたのが印象的です。

姫路市立豊富小中学校金管バンドの演奏の様子
姫路市立豊富小中学校金管バンドの演奏の様子

 各ブースには、この日のために用意された品がずらりと並んでいました。なかには、イベント限定のオリジナルアイテムを開発して臨んだ企業も。訪れた人々の反応を間近に感じ取れる貴重な機会とあって、販売データや会話の内容を丁寧に記録し、今後の商品開発や販促に役立てようとする企業の姿も見受けられました。

姫路の酒蔵 田中酒造場のブース 商品はイベントの前半で売り切れる人気ぶり 提供:姫路信用金庫
姫路の酒蔵「田中酒造場」のブース(提供:姫路信用金庫)
姫路の未来を地元企業とともに創造し続ける(提供:姫路信用金庫
姫路の未来を地元企業とともに創造し続ける(提供:姫路信用金庫)

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 地域の声に耳を傾けながら、未来へ向かって挑戦を続ける地場企業たち。今後も、こうした取り組みを通じて地域の活性化が広がり、地場産業の魅力がより多くの人々に届くことが期待されます。

(取材・文=洲崎春花)

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