野球場にある、選手の名前だとか、いま何対何かだとかが書かれている、パッと見るだけで試合の進行状況がわかる大切なスコアボード。最近では、球場のボルテージをあげるために映像が流れてド派手な演出が行われるものがあったりします。
今回は、いまでは数少なくなった手書き・手動で選手の名前などを記している兵庫県高砂市野球場で、夏の高校野球の予選大会中のスコアボードの中に入らせてもらったときの模様をレポートします。

まず、これまで遠くから見ていたスコアボードを間近で見ると「まあまあ大きな建物やん」という感想が。階段を登って中に入ってみると、「狭いやん! 細長いやん!」。そう、高さはあるものの横幅が狭く1メートル半ぐらいしかなくて細長いのです。
でも、そらそうです。名前を表示する部分から、バックスクリーンを挟んで得点表記部分まで、横に長い範囲を行ったり来たりしなあかんわけですから……。

そして、暑い! 扇風機とエアコンがあるものの、正直、あんまりきいていません。この日集まったのは、地元高校の野球部に所属する1年生6人。しかもこの日は初めての人ばかりで、経験者はゼロ。
指導してくれる先生から諸注意を聞いている途中に、トランシーバーが鳴りました。
試合開始まであと50分。その10分前にメンバーアナウンスがあるため、それまでに選手全員分の名前を書き上げないといけないのです。つまり、早く取りかかからなければ間に合いません。
先攻チームはスコアボードの上の階に登り、後攻チームは下の階へ。それぞれ担当を分けて、早速名前を書きはじめます。







