日本列島を騒がせた“コメ高騰”をはじめ、飲料や菓子類など様々な食品の値段が上がっています。「どうすれば食費を抑えられるのか」「外食に行けない」と頭を抱える人は多いのではないでしょうか。特に夏休み時期ともなれば、家計の負担はより大きなものに。こうした問題に対処すべく、飲食店では様々な取り組みが行われているといいます。
そうした取り組みを実践するひとつに「どうとんぼり神座」があります。どんな取り組みをしているのか、同店を運営する株式会社理想実業の中津夏鈴さんに話をききました。
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現在、国内外に107店舗(2025年6月30日時点)を展開するラーメンレストラン「どうとんぼり神座」では、大人1人の麺類1点の注文につき小学生以下の子どもにハーフラーメン1杯を無料とする「39周年感謝還元 夏休みこども0(ゼロ)円キャンペーン」を関西の対象店舗で実施しているのだとか。

このキャンペーンを実施するに至った背景について、中津さんは「原材料高騰の影響等を受けた飲食店の相次ぐ値上げによってお客様のご負担がますます増大しています。そこを少しでもサポートしたいという思いがありました」と話します。
キャンペーン期間を「7月中旬から8月末まで」としたことにも狙いがあるそう。
「小さなお子さまがいらっしゃるご家庭にとって金銭的負荷が増す、“給食のない”長期休暇期間にフォーカスしこの期間としました。夏休み時期は1日3食を用意する時間や手間はもちろん、『心の余裕』もなくなりがちです。この“夏休みのごはん問題”は、昨今の共働き子育て世帯の多くが直面する問題であると捉えております」(中津さん)

今回の記事で取り上げたキャンペーンだけでなく、地域の子どもたちを対象に「こども食堂・しあわせテーブル」という取り組みも実施中の同店。「子どもたちの貧困と飢餓の撲滅」を経営理念のひとつに挙げており、様々なアクションに出ています。

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物価高による影響のはかり知れなさを感じると同時に、「子どもの“食”を守る方法」について模索の必要性を考えさせられた取材でした。
(取材・文=迫田ヒロミ)
※ラジオ関西『Clip』2025年7月23日放送回より





