大阪・関西万博は8月5日、ウクライナ・ナショナルデーを迎えた。
公式セレモニーには、ゼレンスキー大統領の妻・オレーナ夫人とアンドリー・シビハ外務大臣が出席し、日本からの支援に対し感謝の言葉を述べた。

ロシアによる軍事侵攻から3年5か月が経過した。今年(2025年)6月までに約1万3000人ものウクライナ人が命を失った。


シビハ外相は、「毎日、ウクライナの兵士たちは前線でロシアの攻撃を食い止めているかわ、 ウクライナの都市部では民間人がミサイルとドローンによるテロに耐え続けている。日本とウクライナの国旗が共に掲げられ、二国間の距離を超えて、常に寄り添う友情の証(あかし)となった」と、ゼレンスキー大統領からのメッセージを代読した。


シビハ外相はさらに、自らのメッセージとして、「私自身も、日本との距離の近さを実感した時がある。2022年8月、日本の松田邦紀大使とお会いし、天皇陛下からゼレンスキー大統領宛のウクライナ独立記念日の祝辞をいただきました。その際、大使からいただいた贈り物がブルーとイエローの千羽鶴。このことを一生忘れない。日本は(太平洋戦争)戦後復興という奇跡を成し遂げた。私たちが力を合わせれば、新たな奇跡を起こすことができる」と力を込めた。


そして、オレーナ夫人は、「大阪・関西万博におけるウクライナのパビリオンは、ウクライナの精神をテーマにしている。それは『Not for sale (非売品)』。売り物ではない。私たちの自由、尊厳、アイデンティティを売り渡さない」と訴えた。






