また、「ウクライナは、自由と生命を守るために戦い続けている。しかし、これはウクライナだけの問題ではない。 世界全体が危機に直面している。世界に人間らしさは十分にあるのか、人権は守られているのか」などと問いかけた。




3年5か月にわたる軍事侵攻。オレーナ夫人は、「ロシアは、音楽や文学、映画などの文化をプロパガンダに使い、うその情報や印象操作によって、人々の感情を操ろうとしている。 それは単なる事実の歪曲ではなく、“善と悪”の概念そのものを塗り替えようとしている。 本来、人々を結びつけるはずの文化が、分断と支配の手段になってしまった」と嘆いた。


最後にウクライナと日本の歴史に共通する偉大な人物として、ウクライナ人の父を持つ大相撲力士・大鵬幸喜(たいほう・こうき)を挙げた。
「巨人・大鵬・卵焼き」の流行語も生まれ、経済成長の道を歩み始めた日本に夢と希望を与え続けた昭和の大横綱で、本名はイワン・ポリシュコ。




オレーナ夫人は、「父親が生きた1940年代は、旧ソ連によって弾圧ウクライナ人の悲劇が映し出されているが、横綱となった大鵬の人生には、戦後に経済発展した日本の可能性が体現されていた。 2000年代、大鵬は独立した故郷・ウクライナから土を持ってきてほしいと願った大鵬は、ウクライナに誇りや敬意があった」と話した。







