今年で6年目を迎える『豊岡演劇祭』は、劇場だけでなく、温泉街・海岸・高原・神社の境内に設けられた木造の農村舞台など、まちのいたるところが舞台になる日本最大級の演劇祭だ。
フェスティバルディレクターを務める平田オリザさん(劇作家・演出家)のラジオ番組(ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』)に、豊岡演劇祭プロデューサーの松岡大貴さんが出演。9月11日(木)からはじまる『豊岡演劇祭2025』の前半プログラムについて語った。

今年の『豊岡演劇祭』は新たに新温泉町も加わり、兵庫県豊岡市だけでなく但馬全域を含む日本最大級の地域フェスティバルのひとつに成長している。
9月11日(木)から23日(火・祝)までの会期中、公式プログラムに加え、多数のフリンジ公演やワークショップ、トークショーが行われ、全体で約100に迫るプログラム数となる見込みだ。
「フリンジ(公募)プログラムの応募は200を超え、海外からの応募も増えています。来場者も海外の方が増えており、但馬のグルメも満喫してほしいので、スタッフはみんなアプリで英会話を勉強中です」(松岡さん)
番組では、公式プログラムより前半の注目作を抜粋した。
●松原俊太郎/小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク
『魔法使いの弟子たちの美しくて馬鹿げたシナリオ』
場所:芸術文化観光専門職大学
平田さんも「天才」と評する劇作家・松原俊太郎の新作は、演劇ファンなら見逃せない演目。若手最注目のスペースノットプランとのコラボレーションは、言葉と体の刺激的な化学反応を体感することになるだろう。
●瀬戸内サーカスファクトリー
『Workers ワーカーズ!』
場所:香住区中央公民館
“風土とともにつくる現代サーカス”を掲げるカンパニー。高さ4メートルの櫓(やぐら)を、釘1本使わずに舞台上でゼロから組み上げる。





