「てぃーんず・ぶるーす」→元はメッセージ性強い歌詞だった…反戦平和を歌う原田真二の根本は”広島” | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「てぃーんず・ぶるーす」→元はメッセージ性強い歌詞だった…反戦平和を歌う原田真二の根本は”広島”

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 原田がそういった思いを持つようになったのは、原爆の被害を受けた広島市に生まれ育ったからだといいます。

「広島で育つと夏休み前に必ず原爆やその後の被爆の惨状について学校で学習するんです。原爆が投下された8月6日は街中が慰霊ムードになりますし、自然と反戦や平和について考えるようになります。なので上京後、他の地方出身の人たちとの意識のギャップには驚かされました」(原田)

 8月3日に広島市の平和記念公園で『広島ワールドピースコンサート2025』を開催した原田。毎年行う同イベントへの思いについては、次のように述べます。

「 我々が伝えたいのは非暴力、話し合いで解決できる世の中にしようということ。『広島ワールドピースコンサート』では広島の原爆の映像を背景に、字幕も入れて世界にメッセージを発信しています」(原田)

 中将からは「今、僕が41歳、菜津美ちゃんが32歳ですが、我々の世代までは学校の平和教育の影響もあり、平和とはなにより尊重すべきものだという意識がありました。ですが今、政治家にしろミュージシャンにしろその前提を覆すような発言をする人が多い。危機感を感じています」という感想も。

 原田は、「よく"日本は平和ボケしている"というような言い方をされますが、そうではない。唯一の原爆被害国であり戦争加害国でもある日本は反戦、平和について発信する義務と権利があると思います。今ウクライナやガザでおこなわれているような悲劇について、日本がなぜ声をあげないのかというもどかしさがあります」と現状への葛藤があることを明かしました。

 番組では、原田の最新シングル『PEACE-平和の千羽鶴』(2023)も紹介。これは、原田が同世代のシンガーソングライター・永井龍雲と共作した楽曲です。

「ロシアがウクライナに侵攻するという事件を受け、平和への思いで共鳴した永井さんと共作しました。"願いをとどけておくれ 人が人を殺すことが けしてけしてないように"…永井さんのこの強い詞が今の時期には必要だなと思います」と、原田。

 パーソナリティー陣も「平和についてもう一度考えたいなと思いました」(橋本)、「先輩たちがこういうメッセージを発信してくれていることに勇気づけられます」(中将)と意をともにしていました。

ラジオ関西「中将タカノリ・橋本菜津美の昭和卍パラダイス」収録風景

 昭和の音楽、カルチャーを紹介するというテーマながら、より良い社会への思いを語ることの多い同番組。戦後80年のこのタイミングにふさわしいゲストとのトークは大きな盛り上がりのうちに幕を閉じました。

 なお、原田は、9月11日(木)に神戸チキンジョージ(神戸市中央区)で行われる45周年記念ライブに出演。阪神・淡路大震災30周年の節目に、慣れ親しんだ神戸の人々に音楽で思いを伝える予定です。

『原田真二・庄野真代・玉城ちはる Special Live Connect Hearts Kobe』
日時 9月11日(木)オープン18:30 / スタート19:00
チケット 前売9500円 / 当日10000円(ドリンク代別途)
https://eplus.jp/sf/detail/4373870001

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中将タカノリ・橋本菜津美の昭和卍パラダイス | ラジオ関西 | 2025/09/05/金 21:00-21:30

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