廃油が石鹸水に? 特許技術開発「株式会社グリエコ」 飲食業界の処理コストと環境負荷を軽減【PR】 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

廃油が石鹸水に? 特許技術開発「株式会社グリエコ」 飲食業界の処理コストと環境負荷を軽減【PR】

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 飲食店やホテルの厨房などで日常的に発生する廃油の処理をめぐり、新たな技術が注目を集めています。その特許技術を開発したのが株式会社グリエコ(東京都中央区)です。代表取締役の藤田信春さんに詳しい話を聞きました。

株式会社グリエコ・代表取締役の藤田信春さん

 飲食施設では調理や洗浄によって発生する油脂分を直接下水に流さないよう、「グリストラップ」という設備が設けられています。この中に溜まった油は、産業廃棄物として専門業者による回収・運搬・焼却処理が必要とされており、手間やコストがかかるうえ、焼却時にはCO2も発生します。こうした課題を受けて、同社が開発したのが「廃油を現場で石鹸水に変化させる」という独自技術です。

「特殊な液剤を加えて高速で撹拌することで起こる化学反応により、廃油を石鹸水に変化させます。そうすることで、最終的には排水基準を満たしたかたちで下水に流すことが可能となります」と、藤田さんは仕組みを説明。

 同社のサービスは導入企業から高く評価されており、現在は東京を拠点に、名古屋・大阪・宮古島にも支店を展開しています。中でも、国内有数の美しい海を持ち、「エコアイランド宣言」を掲げる宮古島市ではこれまでの廃油処理に課題があったといいます。

「今まではバキューム業者も入ってなかったようです。ですが最近は、リゾートホテルを中心に導入していただく企業が増えてきています。つい先日でも、宮古島の支店から宮古島の下水道局にお伺いしたら、『すごくいいものなので、ぜひ広めてください』とおっしゃっていただきました」(藤田さん)

 藤田さんがこの事業を始めた背景には、「掃除好き」という一面がありました。「トイレ掃除は20年間1日も欠かさずにやっていて。それで、好きなことを仕事にしたいと思っていました。もうひとつは学生時代にアルバイトで飲食店で働いていたときに、グリストラップの掃除は『罰ゲーム』とされていたんです。人が嫌がることを代わりにやるっていうところに誇りを持っていたので、それを仕事にしました」と振り返ります。

 現在、同社では全国47都道府県での展開を目指しています。藤田さんは、「日本中の全国のグリストラップを石鹸水に変えて排水することによって、CO2の削減に貢献していきたい。今は小さな貢献でも、全国規模になったときに大きな成果につながると思うので、そこを目指して頑張っていきます」と語りました。

(左から)パーソナリティーの田中大貴、株式会社グリエコ 代表取締役・藤田信春さん、パーソナリティーの林歳彦

※ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2025年9月1日放送回より

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