続いて、学校をテーマにした懐かしいものを紹介しました。なかでも、文房具のスタイルは大きく変わりました。
たとえば、昭和時代のえんぴつは茶色や深緑色のものが多く使われていましたが、昭和40年代ごろからマンガのキャラクターやいちご柄などが印刷されたかわいいものも登場したようです。なかには、かわいい印刷を剥がすともとの茶色や深緑色が出てくるものもあったのだとか。
現在はプラスチック製が主流の定規ですが、当時は竹を材料としたものがありました。じつはこの竹製の定規、本体に溝があったのをご存じでしょうか?
これは、毛筆や万年筆などのインクを使う際、定規にペン先・筆先を直接当てて線を引いたときににじんでしまうのを防ぐためでした。箸を持つようなイメージで、ペンと先の丸いガラス棒などを一緒に持ち、ガラス棒を溝にすべらせて線を引いていたのです。
のりも、現在のようなスティックタイプではなく、チュープや容器に入った半生タイプが主流でした。この容器がかわいいと、最近またリバイバルしているという情報もあります。

給食では、瓶タイプの牛乳が多かったようでフタを開ける道具もありました。スプーンは先が割れていて、フォークのようになったタイプも多く使われていたようです。
印刷物には、“わら半紙”が使われていました。これはコスト面で優れていただけでなく、当時学校で使われていた印刷機「ガリ版」との相性が良かったためといわれています。手ざわりや書き心地など、懐かしく思う人も多いのではないでしょうか?
最近は、1人1台タブレット端末を持って授業を受けているそうです。時代は変わりましたね。
※ラジオ関西「Clip木曜日」2025年9月18日放送回より






