

“バレエ大国”と呼ばれるウクライナのバレエ団で活躍するダンサーらは、高い能力を持ちながら避難先・日本で生かす機会がないため、パソナグループが淡路島に「Pasona world ballet tent theather(パソナ・ワールドバレエテントシアター)」を設立して公演活動を行い、バレエスクールも開いた。


■相当な覚悟でバレエを…30年あまり前のソビエト崩壊に接した自分と重なる
総合芸術監督で、世界的に活躍するバレリーナの針山愛美さんは1991年、13歳で当時のソビエトに渡り、後にボリショイバレエ学校に留学した。ソビエト崩壊後の混乱が続く中、食糧難で、目の前を戦車が行き交う中、踊ることが何よりも幸せを感じるひとときだったという。

ロシアによる軍事侵攻は4年目に突入、ウクライナの戦況は悪化している。メンバーからは、故郷が爆撃を受け、家族が戦地へ向かうなどの話を聞き、重い気持ちになる。
針山さんは当時の自分と重ね合わせ、「彼女たちは相当な覚悟で踊っている。そこに強さを感じる」と話す。

■明日の朝、“いのち”がないかも知れない それが戦争
オデーサ出身のネリア・イワノワさん(25)とキーウ出身のスヴェルディトラーナ・シュリヒテルさん(25)は、リビウ国立バレエ団に所属していたが、軍事侵攻以降、日本へ避難している。





