大阪・関西万博の会場・夢洲(大阪市此花区)で国家元首など各国のVIPを接遇した迎賓館が、閉幕後の10月15日、初めて報道陣に公開された。
警備上の理由で会期中の公開を控えていた。会場マップにも記載されていない。

迎賓館のデザイン監修は、会場のシンボル・大屋根リングを手がけた建築家・藤本壮介氏。平屋建てで、床面積はサッカーコートの3分の2にあたる約4600平方メートル。


自然光、自然通風、自然素材を使用し、快適な空間を演出した、中庭の中心には楕円形の水盤があり、『多様でありながら、ひとつ』という大阪・関西万博の理念をここでも表現している。その周りに日本と世界をつなげる「輪の回廊」があり、茶室やダイニングルーム、バンケットルームが配置されている。


会期中、165回開催されたナショナルデー・スペシャルデー。その会場となったEXPOナショナルデーホール「レイガーデン」とも専用通路で直接つながっていた。
国王4人、大統領24人のほか、皇太子や大臣など計50人のVIP、その随行の代表団、国連事務総長らが利用し、食事や呈茶、日本代表団との交流の場となった。


食事はリーガロイヤルホテルグループ(和洋折衷・洋食)、老舗料亭「なだ万」(和食)が担当し、各国が事前に選択する形式を取った。乾杯は日本酒。
約9割が和食か和洋折衷を選んだという。ダイニングルームは赤色を基調とした。








