現役最古の木造灯台「大関酒造 今津灯台」公開 灘五郷で江戸時代の職人の心意気、現代に

LINEで送る

この記事の写真を見る(18枚)

内部は4本の柱が貫いて支えている
四隅に柱を支える石柱が土台に埋め込まれ、柱が固定されている
西宮市立郷土資料館・学芸員の東原直明さん「江戸時代の職人の技と心意気を感じてほしい」

 特別公開ではNPO法人・阪神文化財建造物研究会の山﨑誠さんの姿もあった。
山﨑さんは大手建設会社で設計に携わり、阪神・淡路大震災直後にはさまざまな建造物について検証。「災害に強い建造物」を模索してきた。
 そのうえで、「当時の技術の伝承、何を語り継ぐのかが課題。歴史的建造物の保存や活用を考えるうえで重要なファクターだ」と話す。

 尼崎市の40代の女性は、「江戸時代の知恵と技術が息づいている建築が、取り壊されることなくしっかりと現代に引き継がれていることが素敵。灯台はコンクリートでできていると思い込んでいたが、こうした木造の灯台を守るのは大変だったと思う」と感想を述べた。

寛永〜明治期に建てられた近畿・四国の灯台一覧 当時は藩主らが灯台を建立、今津灯台のように個人が私財を投じた例は珍しい(赤色で囲んだ部分が今津灯台の記述)
神戸海上保安部・灯台見回り船によるサプライズ航行も

・・・・・・・・・

 毎年、ノーベル文学賞の受賞を期待されている作家・村上春樹さんは幼い頃、西宮市や芦屋市で過ごした。 自身の初期の作品『1973年のピンボール』に、無人灯台のくだりが出てくる。

1964(昭和39)年9月当時の今津港とその周辺 写真左に見えるポツンと黒い点が今津灯台 ※画像提供・西宮市総務課公文書・歴史資料チーム
LINEで送る

関連記事