関西初上陸で「なぜ姫路?」 “北陸のソウルフード”8番らーめん 新ブランドのターゲットとは

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 58年の歴史を持ち、“北陸のソウルフード”と呼ばれる石川県発のラーメン「8番らーめん」が、このたび関西エリアへ初上陸。運営元の株式会社ハチバン(本社・石川県金沢市)は、新ブランド「金澤醤油豚骨8番らーめん 姫路市川橋通店」を11月6日(木)にオープンしました。

 そこで気になったのは、関西1号店の場所。大阪、神戸、京都といった府県庁所在地ではなく、兵庫・姫路への出店です。どうしてこの地を選んだのか、担当者に聞いてみました。

「金澤醤油豚骨8番らーめん 姫路市川橋通店」

 株式会社ハチバンの執行役員・川上裕樹さんによると、物流の機能が充実していたことや、岡山にあった製麺所をうまく活用できるエリアということを前提としつつ、新ブランドのコンセプトが姫路出店の背景にあったといいます。

「今回の(新たな)ブランドのコンセプトは、ニンニクともやし山盛りで、『女性はあまり食べないかな』『高齢の方には少し重たいかな』ということもあり、若者に向けた商品が売り。そうなると、ヤングファミリーが対象で、いわゆるM世代やZ世代のお客様、独身のお客様、プラス、家族を持ってまだ子どもが小さい方、若い夫婦2人という方にも来店いただきたい。その条件で、関西ではどこだろうとエリアを絞っていくと、若いご夫婦がすごく多い姫路がちょうどいい。我々のコンセプト、我々が生み出したブランド、我々がターゲットにしたお客様にどう響くのか、それを検証する意味でも、1号店は目的を持っていますので、姫路が非常にぴったりかなとなりました」(川上さん)

 同店の主力メニューは、看板にも描かれている、「増し増し」が特長のラーメン「金澤醤油豚骨」。「ある意味で、これは万人においしいと言ってもらえるよりも、好きな人の脳に直接来るようなおいしさがあると思います。病みつきになって、2週間おきにどうしても食べたくなるみたいな、思い出される味、すごく印象に残るものにしたいという思いからつくりました」と、川上さん。野菜、ニンニク、背脂のトッピングが無料というのも特徴的な一品が、姫路のラーメン通や若者、ファミリー層にどのように受け入れられるかも注目です。

「金澤醤油豚骨」

 ちなみに、ヤングファミリーをターゲットにするということもあって、店内はカウンターだけでなく、4人掛けテーブルが8卓ほど用意され、キッズメニューも充実しています。姫路駅からひと駅、東側の「東姫路」駅から徒歩10分、国道2号線沿いにある8番らーめん新ブランド。姫路での手応えをもとに、今後の全国展開も視野に入れているそうです。

(写真提供:株式会社ハチバン)

◆金澤醤油豚骨8番らーめん 姫路市川橋通店
住所 兵庫県姫路市市川橋通2丁目16番地
電話 079-263-8668
営業時間 11:00~24:00(L.O.23:30)
定休日 なし
公式HP

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