大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会は12月24日、万博の運営費の収支見込みが最大で370億円の黒字が見込まれると発表した。博覧会協会が同日、東京都内で臨時理事会を開き、確認された。

閉幕直前の今年(2025年)10月、黒字額を230億〜280億円の見通しとしていたが、▼公式キャラクター「ミャクミャク」を中心とするグッズ販売が好調▼会期中に集計、把握していなかった会場内の店舗使用料が加わったーーーことなどが上振れの要因。


■ミャクミャクが黒字押し上げ…
グッズ販売のロイヤルティー(権利使用料)や入場券販売などの収入が1480億円で、運営支出は少なくとも1110億円が見込まれるという。これを差し引くと黒字は最大で370億円に上る見込み。当初より90億円が底上げされた。
ただ、支出面では不確定要素(人件費・租税公課など)も多く、現在も精算手続きが継続しているため、若干変動する可能性があるという。


■未使用チケットが全体の8.8%、どうみる?
開幕前に売れ行きが危惧された入場チケットについては、確定販売枚数が2225万1054枚。目標だった2300万枚には届かなかった。このうち未使用チケット(※1)が、推計で約195万枚(全体の8.8%)にのぼったという。

この件について、博覧会協会の十倉雅和会長(前経団連会長)は、「大半は企業が前売りで購入したものが使用されなかったと認識している」と述べた。








