2001年、兵庫県明石市の大蔵海岸で起きた砂浜陥没事故の発生から24年を迎えた12月30日、丸谷聡子・明石市長と市幹部らが事故現場を訪れ、献花した。

事故は東京から帰省していた金月美帆ちゃん(当時4歳)が父親の一彦さんと大蔵海岸を散歩している時に起きた。海岸の人工砂浜が約2メートル陥没し、美帆ちゃんは砂に埋まって生き埋めとなり、搬送された病院で意識が戻ることなく、翌2002年5月に亡くなった。


丸谷市長は「ご遺族の悲しみに終わりはない。二度とこのような事故を起こさない、安全・安心なまちづくりに取り組む」と誓った。

事故発生から24年経ち、事故後に明石市役所に入庁した職員が、全体の61パーセントにのぼる。世代交代が大きく進み、いかに風化を止めるかが問われている。
また、全国的に都市部の生活インフラの老朽化が進み、対策が急がれる。


丸谷市長は、「庁内の研修で教訓の継承を重点課題として常に安全・安心を基軸に、創造力を持って仕事に励み、市民を守る風土を養いたい。積極的な技術職員の採用のもと、技術継承を進めている。さらに公共施設の適正配置にも取り組んでいく」と話した。






