



このように生み出される和ろうそくだが、認知度が高くなったとは言えない状況だ。さらに、原料となるモクロウ(ハゼの実)の業者は全国に2軒しかなく、「これが一番の問題」だという。ボランティア団体などの協力で植林も行われているが、いつなくなってもおかしくない。松本さんは「綱渡りだけど、絶対なくしてはいけない」と表情を引き締める。



「和ろうそくと洋ろうそく。僕は洋ろうそくも素晴らしいと思うんです。値段も安いし、機械で作る場合、大量生産もできるし、炎も安定してるし、いいものだと思います。和ろうそくの方がもっと改善すべき点があると思ってる。だけど、だからカワイイ。こどもに例えると、ちょっと手のかかる子なんですよ、和ろうそくって。芯も切らなあかんし、(蝋が)流れたらだーって流れるし・・・だから余計に愛着がある」と話す松本さん。
和ろうそくの「火」を消さないために、どのようにすればいいのか。松本さんは「まずは若い人に興味を持ってもらうこと」だという。「最近は高校生が芯切りについて考えてくれたり、大学生とコラボして新たな商品を開発したり……。若い人ならではの思いもつかない発想がある。そういうことをやっていくうちに何かに繋がっていくのかな、と」。多くの人の手を経て作られるろうそくを駅伝に例える松本さん。そのたすきを若い人にも繋ぐことで、新たなゴールが見えてくると期待する。








