そのうえで鳥山さんは、今後の創作についても言及した。世に問いたいこと、これはどうかと投げかけたいことについては、特にないという。「どっちかというと、自分の問いに対して、作品を通じていかに向き合えるかというスタンスをとっている。それが世の中にどうとらえられるかは、時代によっても変わりますし、読んでくれる人によっても変わるので、そこは読み手の方に委ねてしまうという感覚です」。
芥川賞受賞で、一躍脚光を浴びている今、短編から長編までさまざまな執筆依頼が寄せられているそう。「長いものは引き続き建築の話」をテーマにしたいという鳥山さん。「今回も家という建物を書いて、自分にしか書けない文章の片りんが見えてきた感覚がある。中編以上の小説で、今から書くものに関しては、建築と文学の間に立って見えるものというのを、しっかり書いていきたい」と語った。
※ラジオ関西『谷五郎の笑って暮らそう』2026年2月1日放送回より





