阪急の“発祥路線” わずか4kmにたっぷり詰まった創業者の思い 箕面線『石橋阪大前』→『箕面』

LINEで送る

この記事の写真を見る(15枚)

この記事の動画を見る

 “鉄っちゃんアナ”としても親しまれる鉄道通のフリーアナウンサー・羽川英樹さんのラジトピコラム「羽川英樹の出発進行!」。今回、羽川アナがレポートするのは、阪急電車の箕面線、『石橋阪大前』→『箕面』です。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 関西の私鉄の雄と称される阪急電車ですが、その前身は、明治43年(1910年)に現在の宝塚本線と箕面線が開業した箕面有馬電気軌道。創業者・小林一三氏は大都市間の輸送ではなく、当時としては珍しい大阪梅田と温泉地の宝塚、景勝地の箕面を結ぶ“観光路線”として両路線を誕生させたのです。

 今回取り上げる阪急の“発祥路線”の1つ、箕面線は、営業距離わずか4km、途中は2駅ながら、その創業者の思いや歴史がしっかり残っているミニ路線です。現在の様子を見てみました。

(①2667)

 箕面線の起点は、宝塚本線と接続する『石橋阪大前』。沿線には高級住宅地が多く点在しますが、一方で、西口に出ると、赤い橋がシンボルの庶民的な石橋商店街が広がります。また、近くに大阪大学・豊中キャンパスもあるため、学生利用もとても多い駅なんです。

(②2754)

 それにしても北摂には「阪大」が入る駅名が多いんです。「阪大」の名が入った順に、阪大病院前(大阪モノレール / 1998年10月1日開業)、柴原阪大前(大阪モノレール / 2019年10月1日改名 ※元の駅名は柴原)、石橋阪大前(阪急 / 2019年10月1日改名 ※元の駅名は石橋)、箕面船場阪大前(北大阪急行 / 2024年3月23日開業)とあるので、乗り間違いには気を付けたいものです。

 箕面線は2022(令和4)年までは朝夕に大阪梅田と箕面を直通する列車も走っていましたが、いまは線内折り返しのみで、6000系や7000系の4両編成が基本10分おきに走っています。

(③2663)

 小林一三氏は当初、観光路線として開業させましたが、さすがに観光だけでは乗客は確保できないと考え、すぐに、当時の私鉄では初となる郊外の沿線に住宅地を次々と開発。サラリーマンでも購入できるよう住宅ローン制度も設けたのです。

 住宅地第1号は宝塚線『池田』の室町住宅でしたが、第2号は箕面線の次の駅『桜井』周辺に造成。駅の西側には明治44年(1911年)から開発された約5万坪の住宅地が広がり、今も板塀と桜並木が美しい閑静な街並が広がっています。

 そして、緩やかな坂を登ると、大正時代に住宅展示場の草分けとなる「住宅改造博覧会」も開かれた桜ヶ丘洋館通りも、そのハイカラな時代の面影をしっかりと残しています。

④2547
⑤2550
⑥2558
LINEで送る

羽川英樹の出発進行! | ラジオ関西 | 2026/02/11/水 12:30-12:54

放送後1週間聴取可能、エリア内無料 radikoプレミアム会員はエリア外聴取可

関連記事