練り製品メーカー「カネテツデリカフーズ」(神戸市東灘区)は2026年3月6日(金)、創業100周年を迎える。看板商品のカニ風味かまぼこ「ほぼカニ」を軸に、1年前から「創業ほぼ100周年」と銘打ったイベントや商品企画を展開してきた同社にとって、今年はいよいよ“ほぼ”ではなく節目の「100年」。創業から現在までの歩みを振り返りつつ、主力商品の初の大幅リニューアルで次の100年へのスタートを切る。
同社の歴史は1926(大正15)年、創業者・村上鐵雄氏が西宮で練り製品の製造を始めたことにさかのぼる。以来、業界初の取り組みや独自技術の開発に挑み続け、神戸から全国の食卓に商品を届けてきた。現在は魚肉すり身によるシーフード再現技術や立体的なかまぼこ成形などを強みとし、安全面では合成保存料無添加化(1990年~)や食品安全規格の取得など、品質重視のものづくりを進めている。
こうした技術力の象徴が、2014年3月に発売された「ほぼカニ」だ。本物のカニの味・食感・見た目を再現した商品は、インパクトのあるネーミングとあいまって大人気となり、これまでに8800万パック(2025年8月末時点)を売り上げ、シリーズ商品は累計1億パックを超える一大ブランドに成長した。

一方、企業文化の独自性も同社の特徴といえる。1982年、雑誌「宝島」にてコピーライターの中島らも氏(1952~2004年)による企画広告「啓蒙かまぼこ新聞」がスタート。カネテツのキャラクター「てっちゃん」に加え、サングラス姿の「父ちゃん」まで登場し、カネテツ製品と直接関係ないやりとりを繰り広げる広告は、当時のサブカルチャーのアイコンに。練り製品メーカーの枠を超えた独自の発信力を確立した。
1990年、六甲アイランドに工場が完成したが、1995年の阪神・淡路大震災で被災。長期にわたって商品の出荷ができなくなり、その後経営が揺らぐ事態にも陥ったが、社員一丸となって復旧に取り組み、再建に成功した。
近年は六甲アイランドの本社を拠点に、体験型施設「てっちゃん工房」や、ほぼカニがご神体の「ほぼカニ神社」開設などユニークな取り組みを進め、食文化や体験価値を届ける企業としても存在感を強めている。2025年は「創業ほぼ100周年」を掲げ、同年3月から特設サイトや記念商品、イベントなどを展開してきた。




-1-e1728463820507.jpg)
