元は建築現場のもの いつしか極上の芸術品に 国内外の100点ずらり 竹中大工道具館「墨壺百態」

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 さらに、材木から墨壺が掘り出されていく過程を現物で順番に示したコーナーや現代の職人が制作する様子を撮影した映像のほか、伝統的な木製墨壺と現代的なプラスチック製墨壺のどちらが使いやすいかを実際に試してみることができる展示もあり、墨壺を多角的に味わうことができる。

墨壺制作の工程を紹介した展示

 木製墨壺の制作者は当初、大工であったため、素朴な造形のものが少なくなかったが、明治時代以降は彫物を専門とする職人が関わるようになり、形や彫りの技術が上がった。だが現在では、墨壺職人の数はごくわずかという。

 同館の坂本忠規・主任学芸員は「造形やデザインの違いを見比べて、国や時代ごとの背景を思い描いてもらえたら。作品完成までの技を知ったら、より深く味わえる。『墨壺』という世界があることを多くの人に知ってほしい」と話した。会期は5月10日(日)まで。

◆企画展「墨壺百態」
会期 2026年3月7日(土)~5月10日(日)
会場 竹中大工道具館 1階ホール(〒651-0056 神戸市中央区熊内町7-5-1)
開館時間 9:30~16:30(入館は16:00まで)
休館日 月曜(祝日の場合は翌日)
入館料 一般1000円、大高生・65歳以上700円、中学生以下無料(常設展観覧料を含む)
問い合わせ 同館、電話078-242-0216

竹中大工道具館公式ホームページ https://www.dougukan.jp/

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