遅咲きの御室桜、ヴァイオリンを弾く僧侶 世界遺産・仁和寺で春のフィナーレ

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仁和寺・観音堂でヴァイオリンを奏でる大原英揮師〈2026年4月12日撮影〉

 岡山県倉敷市の音楽一家に生まれた大原さんは、3歳からバイオリンを始め、国立音楽大学を卒業した異色の僧侶。
 コロナ禍の2020年の春、全国で緊急事態宣言が出され、外出自粛によるストレスを和らげてもらおうと仁和寺が公式X(当時はツイッター)に投稿したところ、約500万回再生されたという。

大原英揮師の“桜布教”は4月11〜12日に開催され、多くの参拝者が法話とヴァイオリン演奏に耳を傾けた
本来は回廊での演奏、この日は急上昇する気温に配慮し、観音堂外陣で行われた ※許可を得て撮影しています(画像の一部を加工)

 通常ならば回廊で演奏するのだが、この日、近畿地方の日中の最高気温は25度まで急上昇し、仁和寺が拝観者の安全に配慮し、急きょ堂内・外陣でのコンサートに切り替えた。

 大原さんは、「花は咲く(東日本大震災チャリティーソング)」「時代(中島みゆき)」「また君に恋してる(ビリーバンバン)」など6曲を演奏。

 合間にはさんだ法話では、「気持ちが苦しいとき、“苦”の文字を“にがい”と読んでみると、『良薬は口に苦し』という言葉通り、快方に向かうきっかけになるかも知れない」、また「私たちは古来から美しい自然に親しんで生きているが、逆に災害というマイナスのエネルギーを与えるのも自然。私たちはその都度、祈りを捧げ、祭祀によって鎮めてきた。そうやって今を生きていることに感謝していただきたい」と説いた。

白い法衣でヴァイオリンを奏でる大原英揮師〈2026年4月12日撮影 京都市右京区・仁和寺〉

※太平洋戦争末期の1945(昭和20)年1月、敗戦濃厚の中、元総理大臣・公爵の近衛文麿が仁和寺を訪れ、戦争終結のためには昭和天皇を退位させるしかないと考え、仁和寺で出家させる案を練ったこともあったという。

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