『御室桜染』世界文化遺産・仁和寺と異色の経歴を持つ染匠が生み出す、持続可能な“桜の色”とは…

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 仁和寺の御室桜は、毎年夏に剪定(せんてい)作業に入る。剪定せずに放置すれば、樹形が乱れ、十分に花をつけられなくなる。「この時に生まれる廃材を生かすことはできないか」という思いから、サステナブルな取り組みとしてプロジェクトが立ち上がった。

 御室桜の小枝から抽出した染料から美しい色を出すためには、小枝の中からピンク色の元を取り出さなければならない。

「御室桜(おむろざくら)」は、樹高が2〜3mと低く、遅咲きで知られる 1924(大正13)年に国の名勝に指定された

 小室さんは、「まるで、鰹や椎茸、昆布でとった出汁から、昆布出汁だけをすくい取るような、気の遠くなる作業」と話す。

 こうして40日かけて色を抽出し、さらに90日かけて熟成する。

 廃棄物を価値あるものにするため、日本の伝統工芸・草木染の技術伝承も含めて持続可能なサイクルを編み出した。


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