仁和寺の御室桜は、毎年夏に剪定(せんてい)作業に入る。剪定せずに放置すれば、樹形が乱れ、十分に花をつけられなくなる。「この時に生まれる廃材を生かすことはできないか」という思いから、サステナブルな取り組みとしてプロジェクトが立ち上がった。

御室桜の小枝から抽出した染料から美しい色を出すためには、小枝の中からピンク色の元を取り出さなければならない。

小室さんは、「まるで、鰹や椎茸、昆布でとった出汁から、昆布出汁だけをすくい取るような、気の遠くなる作業」と話す。

こうして40日かけて色を抽出し、さらに90日かけて熟成する。


廃棄物を価値あるものにするため、日本の伝統工芸・草木染の技術伝承も含めて持続可能なサイクルを編み出した。






