西日本で初めて誕生したプロアイスホッケークラブ、スターズ神戸。日韓のクラブチームで構成されたプロリーグ「アジアリーグアイスホッケー」初参戦となった2025-2026シーズンの成績は、1勝39敗、6チーム中6位に終わった。大きな壁にぶち当たった1年目のシーズンを、クラブの代表が振り返った。
全日程を終えてから約1か月後の取材で、「ものすごく早かった」と率直な感想を述べるのは、スターズ神戸の代表取締役・黒澤玲央氏だ。

スターズ神戸は、甲南大学OB を中心とした社会人クラブを母体に、プロクラブとして誕生した。2025年3月に初試合、そしてアジアリーグへの新規参入が決まったのは5月16日のことだった。
「そこからバタバタでした。その1か月半後には(アジアリーグに向けて)チームが始動するのに準備が追いつかない。6月に練習拠点となるシスメックス神戸アイスキャンパス(神戸市中央区)がオープンしましたが、その前からのスタート。気がつけば開幕を迎えていました」。

アジアリーグは9月に開幕。日本と韓国の計6チームが、ホームアンドアウェイで、全40試合を戦った。スターズ神戸は、神戸市立ポートアイランドスポーツセンターと尼崎スポーツの森アイススケートリンクをホームリンクに初めてのリーグに臨んだ。最終成績は、1勝39敗(レギュラータイム負け=35、PSS負け=1、延長戦負け=3)、勝点7、得点70、失点191。最下位だった。
率直に聞いた。1勝できてよかったのか、それとももっと勝てたのか……。黒澤氏は「1勝できてよかった」と述べつつ、「ただ、振り返ると1点差のゲームが12試合あった。全試合のほぼ3分の1であり、それを全部勝てていたら、順位は違っていたかもしれない」と話す。
試合は、土曜日・日曜日の連戦となることが多く、2試合目が接戦になることが多かった。例えばホーム開幕カードの相手はレッドイーグルス北海道。今シーズン優勝したチーム相手でも、11月2日(日)の2戦目では1-2と善戦している。
「スターズ神戸は若いメンバーが中心。大学を卒業して1年目の選手や、アジアリーグは初めてというメンバーが半分以上だったので、最初はたぶんフィジカルやスピードに戸惑って、失敗の連続だったと思う。それが、慣れてくると、それなりに対等にやれるところがあった。だから、経験の積み重ねなんです。(連戦の)1試合目よりも2試合目。そしてシーズンの最初と最後は、違うチームになっていたと思います」と分析する。

それは選手の立場から見ても同じように映っているようだ。インタビューに同席したGK小野寺真己選手は、「若いチームというのは一つの言い訳だと思うが、1点差のゲームで勝ちきれないのは、経験の差や、気持ちの面が足りなかったのかなと。シーズンを振り返るとそのように思います」と話す。






