唯一の勝利は、1月10日(土)、ホーム尼崎での横浜グリッツ戦。2026年最初の試合であり、この日は黒澤氏の誕生日でもあった。
「だからみんな頑張ってくれたのかな(笑)。それは冗談ですが。それまでも、あと一歩という試合が続いていた。この日もリードしていたが(1点差に詰め寄られて)終盤は『追いつかれちゃいけない』と、ヒヤヒヤの中で逃げ切ったという試合だった。それまでは逆転されることが多かったので、スタンドから見ていて、『やっと勝てた』と。防具をつけていてもなかなか出番のない選手、試合に出ていない選手、そしてファンも含めて、みんなが一体となってとても喜んで、うれしかった」と振り返る。試合には出ていなかった小野寺選手も「選手だけでなく、ファンも一つになって勝ち得た勝利。特別な瞬間でした」と振り返った。


1勝に終わったシーズンだが、プロスポーツにとっては一つの側面でしかないという。チームの代表という立場からは次のように見ている。

「まず、試合をするまでにいろいろな準備が必要。選手がコンディション整え、相手としっかり対等に戦えるのかということは、興行にも影響してくる。僕たちは1勝しかできませんでしたが、それ以上にいろんなことがあった。選手・監督・コーチは、あと何勝できたのではというところを考えると思うが、運営会社の社長という立場からは、勝利数を増やすだけでなく、いかに多くのお客さんに来てもらえるか、来られたお客さんの満足度を上げるか、やるべきことはたくさんある」。
後編では、将来を見据えたチーム作りや、ファン、地域との関わりなどについて聞く。






