「繰り返された“いじめ”重大な人権侵害」兵庫・相生の中学生自殺、両親が賠償求め訴え

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 兵庫県相生市立中学校の男子生徒(当時2年・13歳)が2023年3月、いじめを苦に自殺したとして、生徒の両親が当時の同級生3人に計約8800万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が5月20日、神戸地裁姫路支部で開かれた。

開廷前の神戸地裁姫路支部法廷〈2026年5月20日撮影 兵庫県姫路市〉※代表撮影

 訴状によると、男子生徒は2022年4月から翌年3月にかけて、同級生から教室などで殴る蹴るの暴行を受けたほか、首を絞められたり、首をつかまれ頭部を校舎の窓の外にさらされたりしたとされる。
 さらに「死ね」「きもい」といった言葉を浴びせられるなど、いじめは繰り返されたという。

開廷前の神戸地裁姫路支部法廷〈2026年5月20日撮影 兵庫県姫路市〉※代表撮影

 意見陳述で遺族は、「あまりにも理不尽な別れだった。深刻ないじめが死に追いやった重大な人権侵害だ」と訴え、同級生3人の責任の所在を究明するよう強く求めた。
 原告代理人・野口善國弁護士によると、同級生3人のうち1人はいじめ行為についての認否を明らかにせず、他の2人は争う姿勢を示しているという。

 この問題をめぐっては、相生市が立ち上げた第三者委員会が2024年6月、報告書を公表した。男子生徒が同級生らから殴る蹴るの暴力を受けるなど、いじめ行為は36件にのぼると認定した。そして、「男子生徒の自死は、いじめが主な要因」と結論付け、生徒への継続的なケアができていなかったったと批判した。

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