兵庫県では「65歳以上・5人に1人」が介護認定 住み慣れた地域で暮らし続けるには? 有識者に聞く

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 ラジオ関西「三上公也の朝は恋人『つながるHYOGO、ひろがるSDGs』」では、毎月ゲストを迎え、SDGsにまつわる話題をピックアップ。5月は“SDGsの目標11”に掲げている「住み続けられるまちづくりを」がテーマ。

 詳しい話を兵庫県福祉部高齢政策課の柳下尚子さん、株式会社シニアスタイル(兵庫県尼崎市)の教育研修部・乘京恵奈さんに聞いた。

(左から)柳下尚子さん、乘京恵奈さん

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 介護はどのようなときに必要になるのだろうか。これについて柳下さんは「日々の生活動作ができるかどうか」がポイントだという。「移動・食事入浴・コミュニケーションなどの基本動作が、これが自分でできなくなると介護が必要になる」とのこと。兵庫県内の現状を例に挙げると、65歳以上の約5人に1人が介護の認定を受けているそうだ。このことから「介護はより身近なものとなっている」と柳下さんは話す。

 ほかに、介護の一つの指標となるのが「平均寿命と健康寿命の差」。平均寿命は「何歳まで生きるか」、健康寿命は「健康で日々の生活に制限なく自立して過ごせる期間」を意味するが、両者の間にはおよそ「10年の差」があるそう。柳下さんは「寿命を迎えるまでの10年間は、誰もが医療や介護が必要となるということ。まだ介護が必要でなくても知識は今から蓄えることができるし、来るべき時に向けて備えておくことが大切」とアドバイスを述べた。

 こうしたときに備えて、兵庫県では10年前から介護の知識が学べる場「介護に関する入門的研修」を設けているという。講師をつとめる乘京さんによると、受講生は介護職への就職希望者でない人が圧倒的に多く、その8割が「身近に介護を必要としている存在が居る人」だという。親や親戚が介護が必要になった時、どのような対応をすればいいのか多くの人が悩んでいる。

 また、「今後のためにあらかじめ介護の知識を取り入れたい」「定年後の自身のライフワーク・地域活動などで介護の取り組みを考えている」など、目的は三者三様なのだそう。

 研修は3日間を通して行われる。

【1日目】介護にまつわる制度の使い方を学ぶ。例えば「転倒し入院、介護が必要になった。どこに相談したらいい?」というシチュエーションを設定し、介護予防のポイントや、実際にかかる金銭負担や助成などを学ぶ。

【2日目】認知症患者への接し方を学ぶ。実際に車いすを使ってみることや、立ち座りの手伝いなど体験学習がメイン。

【3日目】介護の総まとめを行う。健康な時に、介護について学び備えるようにする。

 研修について受講生達は「介護という漠然とした不安に対して、具体的にできることを知って少し安心した」「認知症の親への対応がしやすくなった」などといった反応を見せているという。中には「介護休業に関して社内規定を見直します」と宣言した企業の担当者や、介護の資格取得を目指したりボランティアグループを立ち上げた人も。

 番組パーソナリティーの三上は「老後は自分の住み慣れた場所で安心して暮らすために、介護を学ぶといいかもしれない」とコメントし、番組を締めくくった。

※ラジオ関西「三上公也の朝は恋人『つながるHYOGO、ひろがるSDGs』」2026年5月4日放送回より

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