劇団☆新感線46周年興行・夏公演「SHINKANSEN☆RSP 怪奇骨董音楽劇『アケチコ!~蒸気の黒ダイヤ、あるいは狂気の島~』」が12日、いよいよ東京で開幕する。宮野真守さんと神山智洋さん(WEST.)が初共演する話題作で、演出のいのうえひでのりさんは「普通の人が出てこない」と表現。これまでの劇団☆新感線とは一味違う作品になるという。
同作は、劇団☆新感線が初めてタッグを組む劇作家・福原充則さんによる書き下ろし作品。大正時代を思わせるスチームパンクの世界を舞台に、秘密を愛する名探偵・アケチコ五郎と、もう一人の探偵・新田一耕助が怪事件に挑むドタバタ音楽活劇ミステリーだ。
主人公のアケチコ五郎を演じるのは、2022年の「神州無頼街」以来となる宮野さん。新田一耕助役には、WEST.の神山さんが10年ぶりに劇団☆新感線の舞台へ帰ってくる。

4月に行われた取材会で宮野さんは、自身が演じるアケチコについて「胡散臭い。そして秘密が大好きな人間」と紹介。「派手で口八丁で、皆さまの前に出て言いくるめながらお金を取っていく。主人公なのかどうかも分からないようなクセのあるキャラクター」と語った。

一方、神山さんは新田一について「真っ直ぐさをすごく感じた」としながらも、「この作品は普通の人が出てこない。変な人ばかり出てくる」と笑顔。「シャーロック・ホームズに憧れ、見た目は松田優作で、名前は新田一耕助という、探偵要素全盛りのキャラクター。ビジュアルに負けないくらいクセの強い人物を演じたい」と意気込んだ。

演出を手掛けるいのうえひでのりさんは、「いわゆる新感線といえば『いのうえ歌舞伎』、時代劇のイメージが強いと思うが、もともとはネタもの、お笑い、ドタバタをやっていた。久しぶりにそういうニュアンスのもので、なおかつ、新しい、違うテイストの空気を持つ、そういう作品がやりたかった」と説明。
「探偵もの、ミステリーというベースはありながら、出てくる人たちがほぼ全員まともじゃない。心根は真っ直ぐだが、みんな変態というか、生き様などのこだわりが変わっている」とし、「へんてこりんでドタバタで、ちょっと気持ち悪い感じを出したい」と作品の世界観を表現した。
宮野さんと神山さんの起用理由についても、「2人とも明るくてポジティブ。ちょっと変態で、サービス精神が過剰なところがある。その前向きなうっとうしさが今回の探偵たちの魅力になる」と期待を寄せた。





