樹齢100年イチョウの木 2度の伐採危機乗り越え泉佐野へ 河瀬直美監督《Expo Legacy》

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 大阪・関西万博で映画監督・河瀬直美氏がプロデュースしたシグネチャーパビリオン『Dialoge Theater~いのちのあかし~』(河瀬館)のシンボルツリーだったイチョウの木が大阪府泉佐野市・丘陵緑地(同市上之郷)に移設された。

 建物については2028年度の完全移設・開館を目指す。イチョウの木は先行して4月20日に移植され、6月14日に記念セレモニーが開かれた。

 泉佐野市は移築費用として約18億円を見込み、その大半は「企業版・ふるさと納税」の寄付金で充当させるという。

『Dialoge Theater~いのちのあかし~』のシンボルツリー・イチョウの木移植セレモニー 河瀨直美さん、千代松大耕・泉佐野市長(写真左から3番目)、日本国際博覧会協会・石毛博行事務総長(同右から2番目)、関西経済連合会・松本正義会長(同右)〈2026年6月14日撮影 大阪府泉佐野市〉

 河瀬館は、廃校となった京都府福知山市立細見小学校中出分校の1棟と、奈良県十津川村立折立(おりたち)中学校の2棟、計3棟を大阪・関西万博会場・夢洲(ゆめしま)に移築したもの。エントランス棟・対話シアター・森の集会所からなり、ほかのパビリオンとは全く異なるアプローチも話題を集めた。

『Dialog Theater~いのちのあかし~ 』 大阪・関西万博のパビリオンでひときわ“異彩”を放っていた〈2025年6月15日撮影 大阪市此花区・夢洲〉

 イチョウの木は推定樹齢100年。高さ約14メートルで、福知山の校舎の真横に立ち、多くの子どもたちを見守ってきた。

福知山市立細見小学校・中出分校(廃校)の式敷地にあったイチョウの木は樹齢約100と推定される〈2025年4月3日撮影 大阪市此花区・夢洲〉
大阪・関西万博 河瀨直美氏プロデュース『Dialog Theater~いのちのあかし~ 』の中心に立っていたイチョウの木〈2025年6月15日撮影 大阪市此花区・夢洲〉

 対話シアターでは、1時間に1回ペースの「対話=公演」を複数回開催、初対面の来場者どうしが、日常生活で失われつつあるとされる“対話”をスクリーン越しに展開。単に「YES・NO」「正義・悪」などで二分化するのではない、”一期一会の、シナリオのない対話”が人気を集めた。

『Dialoge Theater~いのちのあかし~』対話シアターでは会期中、1633回もの“対話”が展開された〈2025年9月29日 大阪市此花区・夢洲〉
2025年4月、末期のがんで余命宣告を受けた夫とパスクリーン越しに対話した女性「命がけで紡いだ言葉、忘れない」夫は対話の3日後に他界した

泉佐野丘陵緑地

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