兵庫県の淡路県民局の長友幸一県民局長が、このほど、ラジオ関西の生放送に出演し、食材の宝庫である淡路島の魅力や、観光客誘致への取り組みなどについて語った。
淡路県民局は、淡路島にある洲本市・南あわじ市・淡路市の3市を所管する兵庫県の出先機関。管内の人口は約12万人、面積は約595平方キロメートルで「神戸市(約557平方キロメートル)より若干広く、東京23区より少し小さい規模感」。農業・水産業が盛んで、その産出量は県全体の約2割を占める。水源となる河川が少ないため農業用水にはため池が利用され、島内に1万ものため池が点在している。地場産業では淡路瓦や線香、そうめんが代表的で、近年では新たな商業施設の進出が相次いでいるという。
2026年4月に赴任した長友県民局長は、淡路島の魅力について、まず「歴史文化」を挙げた。31の文化財で構成される「『古事記』の冒頭を飾る“国生みの島・淡路”〜古代国家を支えた海人の営み〜」のストーリーは、文化庁の日本遺産に認定されてから10年を迎える。また、500年の歴史を誇る淡路人形浄瑠璃は「物語を語る太夫と音を奏でる三味線、人形使いの妙技が一つになった伝統芸能で、魅力的」と語った。
淡路島は、古代から平安時代にかけて皇室や朝廷に海産物などを献上した『御食国(みけつくに)』と呼ばれる食材の宝庫。それにちなんで京都の祇園祭では、毎年『はも道中』が行われている。2026年は7月6日、淡路島から運ばれたハモが京都に到着し、当時の様子さながらに八坂神社前の四条通を練り歩いた後、奉納された。このほか、『淡路島3年とらふぐ』や『淡路島サクラマス』『淡路島の生しらす』といった海産物や『淡路ビーフ』『淡路島たまねぎ』などが特許庁の地域団体商標として登録されていて、食の話題には事欠かない。
淡路県民局では2026年度、淡路島の牛乳のPRに力を入れているという。島内の飲食店やホテルなどが提供する淡路島の牛乳を使ったメニューや、自身で考案したアレンジレシピなどを、写真に撮ってインスタグラムに投稿すると、抽選でホテル宿泊券などの賞品が当たる(『食のブランド淡路島』で検索)。長友県民局長は「淡路島の牛乳の生産量は、兵庫県内の約3分の1を誇る。酪農が盛んな地域であることも知ってもらいたい」とアピールした。
淡路島の課題は「人口減少と高齢化」。昭和20年代から30年代前半には20万人を超えていた人口は、現在約12万人まで減少。65歳以上の高齢化率は約4割に達しているという。特に、若者の島外への流出が深刻で、それに伴う人手不足も課題。長友県民局長は「淡路地域の有効求人倍率は県平均を上回る水準で、特に医療・福祉、飲食・宿泊分野での人材確保が必要」と説明した。
また、淡路島観光の現状や観光客誘致の取り組みなどについて、次のように語った。

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