世界トップクラスのバレエカンパニー、英国ロイヤル・バレエ団と大阪経済大学(大阪市東淀川区)が連携したワークショップがこのほど同大学で開かれた。同バレエ団の指導者が、地域の子どもたちや学生ら約40人に手足の動かし方やステップ、創造的な表現を紹介し、誰もが自分らしく表現できる芸術の楽しさを伝えた。
英国ロイヤル・バレエ団は、ロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスを本拠地とする世界屈指のバレエ団。高い芸術性で国際的評価を得ている一方、教育普及活動にも長年力を注いできた。1991年から英国の小学校で「チャンス・トゥ・ダンス」と呼ばれるダンス教育プログラムを実施し、海外公演にあわせて各国でアウトリーチ活動を展開している。日本では2016年から海外公演に伴う教育・参加型プログラムを本格的にスタート。直近の2023年に続き、本年も日本公演の一環として実施された。今回の大阪経済大学での開催は、大学関係者とロイヤル・バレエ団との長年にわたる交流によって実現したという。
今回のワークショップは、子どもたちに一流の舞台芸術に触れる機会を提供するとともに、学生にはダンス教育を体験する機会を、教育現場にいる大学教員にはインクルーシブ教育の実践を学ぶ機会を提供する目的で実施された。
午前の部には、地域の小学生以下の子どもたちが参加。肢体不自由や知的障がい、発達障がいのある子どもたちも含め、26人が一緒に踊りを楽しんだ。プログラムの題材となったのは、バレエ作品「不思議の国のアリス」。子どもたちは物語の登場人物や場面を想像しながら、アリスになって歩いたり、不思議な世界に迷い込んだ気持ちを身体で表したりと、思い思いに体を動かした。会場は終始リラックスした雰囲気に包まれ、拍手や笑顔が自然に広がった。
午後の部は、学生や現職教員ら13人が参加。写真に示された複数のポーズをもとにグループごとの創作活動が行われた。参加者は提示された形から自由に発想を広げ、音楽に合わせて動きや構成を考え、それぞれ独自の作品を生み出した。バレエ団によるレクチャーや、参加者全員で踊る時間も設けられた。

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