「ウクライナの職人を支える」ドニプロ出身 アナスタシア・ストラシコさん、伝統工芸の魅力伝える

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 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻は4年を越えた。
 ウクライナは、繰り返しロシアへ停戦を呼びかけ​ている。一方ロシア側は、領有権を主張するドネツク州やルガンツク州なと4つの地域をウクライ‌ナが⁠割譲することを条件としており、終結のめどは立っていない。

首都・キーウ市内の商業施設も破壊された ※画像提供・日本ウクライナ文化交流協会 小野元裕さん
多くのウクライナ兵士が眠る墓地 ※画像提供・日本ウクライナ文化交流協会 小野元裕さん

 現地では伝統工芸を守る職人たちが生活に窮している。
 こうした中、東部ドニプロ出身のアナスタシア・ストラシコさん(27)が、神戸・三宮でウクライナの伝統工芸品の展示販売会を開いている。

ウクライナ伝統工芸と職人を支援するアナスタシア・ストラシコさん〈2026年8月16日撮影 神戸市中央区・さんちかホール〉

 キーウ国立大学で日本文化を学んでいたアナスタシアさんは軍事侵攻から逃れるため、侵攻から半年あまり経った2022年10月に長崎大学へ留学。
 多くのウクライナからの避難者を受け入れていた長崎で通訳ボランティアをしていた高見翔希さん(29)と知り合い、現在は関西を拠点に、祖国の職人を支えるため、自ら商品企画をプロデュースする「UA.Designer Japan」(兵庫県加西市)をともに運営する。

長崎大学を卒業、その後は関西を拠点にウクライナ伝統工芸と職人らを支えるアナスタシアさん

 ウクライナの伝統的な手織り刺繍を施した民族衣装「ヴィシヴァンカ」のほか、いずれもユネスコ無形文化遺産で、装飾画「ペトリキウカ塗」や伝統的な蝋結(ろうけつ)染め「プィーサンカ」(イースターエッグ)などの雑貨を販売し、収入減に苦しむウクライナの職人たちの生活を支えている。

ユネスコ無形文化遺産の装飾画「ペトリキウカ塗」の数々

 大阪市北区の70代の女性は、並んだ作品を前に「鮮やかな色合いで繊細なデザイン、そして優しさを感じる」と話し、ペトリキウカ塗りの小物入れを購入した。
 実はその数時間前に別の刺繍作品を購入していたが、「どうしても気になって」と再び訪れていた。

 ドニプロ発祥の「ペトリキウカ塗り」は、家の外壁や家具、楽器など様々なものに草花や鳥などを描き、鮮やかな発色が目を引く。伝統的に、猫の抜け毛を筆にして繊細な線を生み出すという。

 ウクライナ国家からその高い技術と伝統継承が認められた職人(マイスター)は世界で30人しかいない。

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