昭和歌謡・昭和ポップスの1曲を深掘りするラジオ番組が、1977年にリリースされたキャンディーズのヒット曲『やさしい悪魔』を特集。音楽評論家らが解説を交えて語りあった。
ラジオ関西『中将タカノリ・橋本菜津美の昭和卍パラダイス』でトークを繰り広げたのは、番組パーソナリティーを務める2人。シンガーソングライター・音楽評論家の中将タカノリさんと、シンガーソングライター・インフルエンサーの橋本菜津美さん。

キャンディーズと言えば、日本のグループアイドルのさきがけ的な存在。そもそもは渡辺プロダクションが主催するスクールメイツ出身で、1973年にデビュー。1975年に『年下の男の子』でブレイクした。
中将さんによると『やさしい悪魔』はそれまで清純派だったキャンディーズのイメージチェンジをはかった渡辺プロダクション社長の渡辺晋さんが作詞家の喜多條忠(まこと)さんに「3人を大人にしてくれ」と依頼し、制作された曲だという。
喜多條さんの大人びた歌詞に加え、作曲は商業作家ではなくフォークシンガーの吉田拓郎さんという異色の起用。また、衣装もアン・ルイスさんがデザインした赤と黒のセクシーなスタイルが評判になり、結果的に、それまでの中では最大のヒットを記録した。
映像で当時の歌唱シーンを確認したという橋本さんは「歌詞が少し大人びてるし、衣装も過激で、私の中のキャンディーズのイメージとは少し違いました」。
番組中ではオリジナルの他に、拓郎さんがセルフカバーしたバージョン(1977年のアルバム『ぷらいべえと』収録)も紹介。
ややアクの強いそのテイストに、中将さんと橋本さんは「拓郎さんいわく、60年代のリズム&ブルースに着想を得たメロディーで、その出来にはとても満足しておられるそう。個人的には拓郎さんのイメージなのか、すごいフォーク臭く感じますが……」(中将さん)、「この曲をキャンディーズの3人が歌うとアイドルソングになるのが不思議」(橋本さん)と、互いに感想を語っていた。





