AIや3Dを駆使 “ものづくり”の新たなカタチを模索する姫路の企業 代表に話を聞く 【PR】

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 近年の「ものづくり」は職人の手作業に加え、さまざまな手法が登場しています。AIや3Dプリンターなどのデジタル技術で写真やイラストを立体的に加工したりと、新しいスタイルが確立されつつあります。姫路市でこうした先進技術に取り組んでいるのが、株式会社ヒロノクラフト代表の美安良一さんです。

左から パーソナリティの清元秀泰姫路市長 株式会社ヒロノクラフト代表・美安良一さん ナビゲーターの洲崎春花
(左から)パーソナリティの清元秀泰姫路市長、株式会社ヒロノクラフト代表・美安良一さん、ナビゲーターの洲崎春花

 美安さんが大切にしているのは、「何の素材を使うか」から考えるのではなく、「こんなものを作りたい」というアイデアを出発点にすること。オーダーメイドの表札づくりでは、素材を限定せず、家のシンボルとして何がふさわしいかを考えながら、一つひとつ形にしています。表札づくりを始めたきっかけも、もともと使っていた石材加工の技術から生まれたものでした。

 例えば、クリスタルガラスの表札にLEDを組み込み、夜になると文字が浮かび上がる仕組みを考案。ステンレスの支柱に光源を組み込むことで、昼間は目立たず、夜になると文字を照らす技術を開発しました。2012年度には兵庫県発明賞を受賞しています。

 近年はデジタル技術を取り入れているとか。「フォリエボ」と名付けた特許出願中の技術を用いた立体カラーレリーフでは、写真やイラストから立体データを作り、3Dプリンターで造形。UVプリンターで色を加えることで、平面の画像を立体的な作品に仕上げます。

特許出願中の技術を用いた立体カラーレリーフ「フォリエボ」の作品 提供:株式会社ヒロノクラフト
作品の1例(提供:株式会社ヒロノクラフト)

 人物やペットの写真のほか、姫路城や浮世絵などもモチーフにしており、これまでとは異なる表現の可能性を広げています。こうした新しい技術を積極的に取り入れる背景には、美安さんの「好奇心」があります。幼い頃、両親が営む縫製業の工場で機械や生地などに囲まれて育ち、営業職を経て結婚を機に妻の実家の鉄工所を手伝うようになったそう。そこで金属加工や石材加工機の製造を学んだとか。職人としての技術を身につける一方、営業経験も生かし自分で作ったものを自分で売ることにも取り組んできました。

姫路らしさのある土産物も手掛けている

「好奇心で自分がやってみて、トライアンドエラーの繰り返し。やってきたことが経験になって、点と点でやってきたことは、いつか結びついていく」と話す美安さん。失敗についても、「実験」と考えています。「『挑戦』や『チャレンジ』という言葉をみんなが使うから、失敗できないというプレッシャーが生まれる。でも、実験すればいいんです」と語ります。うまくいかなかったとしても、その結果から次の方法を考える。そうした積み重ねが、新しいものを生み出す力になっているといいます。

 現在は「HironoCraft Fab」というデジタルものづくりの場を設け、3Dプリンターやレーザー加工、UVプリンターなどの機械を活用しています。「パソコンができれば、ものづくりができる」という新しい感覚や、デジタル技術を使ったものづくりの面白さを若い世代にも知ってもらいたいと、高校生の見学なども受け入れているのだとか。従来の職人技とデジタル技術を組み合わせることで、ものづくりへの入り口を広げようとしています。

(取材・文=洲崎春花)

※ラジオ関西「ヒメトピ558」2026年9月11日、18日放送分より

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