鉄アナ・羽川英樹の連載「行ってきました!」。今回は、特急しおかぜに乗って瀬戸内を鉄道旅したお話です。
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1972年、四国初の特急として「南風」とともに登場し、現在は岡山~松山間を結ぶ「特急しおかぜ」。瀬戸大橋・西讃・東予を走る8600系に乗って見どころをご紹介しましょう。
列車は児島を過ぎると1998年完成の瀬戸大橋へ。上を道路、下を鉄道が走る鉄道道路併用橋としては9368mと世界最長。穏やかな瀬戸内の海、そこに浮かぶ島々、行きかう船……。沿線随一の絶景区間です。また瀬戸大橋の四国側には大規模なコンビナートがあり、夜の工場夜景の美しさも人気となっています。
<宇多津>は四国の玄関口。この駅で高松方面と松山方面に分岐します。この街のシンボルでもある高さ158mのゴールドタワー。その横には今年6月にオープンした四国最大の次世代型水族館があり、400種14000点もの海の生き物に出会うことができます。そして、この駅で高松からの特急「いしづち」を併結します。
<丸亀>は香川県第2の都市で、お城と全国の9割を生産する「うちわ」の街です。また、うどんに次ぐ讃岐名物となった「骨付き鳥」の発祥の地でもあります。
<多度津>は高知方面への土讃線が分岐する駅。車両工場もあって、いろんな車両を見ることができます。そして、ここから西は単線区間に入ります。
<海岸寺~詫間>間は海岸線を走ります。この2つの駅間にあるのが臨時駅「津島ノ宮駅」。毎年8月4、5日の津島神社大祭の日のみ営業するという「日本一営業日数の少ない駅」。また近くにはインスタ映えで大人気の「父母ヶ浜海岸」があります。引き潮の夕ぐれ時には神秘的な光景が広がり「天空の鏡」とも呼ばれています。
鉄アナ・羽川英樹の出発進行(YouTubeチャンネル)
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