秋も深まり、もみじ散策が楽しい季節となった。この時期、色づく様々な樹木に出会えるのが「神戸市立森林植物園」(神戸市北区)。井上隆司園長に園内の見どころを聞いた。
――森林植物園の樹木は、どのくらい種類がありますか。今年の色づきはいかがでしょう?
1200種類ほどの樹木があります。色づきについては、去年は暑くて紅葉が遅れましたが、今年は例年並みに戻っています。もみじは昼と夜との寒暖差が大きいほど、きれいに色づきます。今年は特にきれいに感じます。種類でいうと、「ドウダンツツジ」、場所で行くと「長谷池(はせいけ)」は非常にきれいです。
特に「長谷池」では、水面に映る紅葉が楽しんでいただけます。もみじの赤だけではなくて常緑樹の緑もありますし、黄色く紅葉する木もありますので、赤・黄・緑とさまざまな色が一度に楽しめるのが良いところですね。
これからもうちょっと赤くなってくると思います。また、「ハナノキ」という表面は赤く紅葉し、裏面は白色になっていて風が吹くとコントラストがとてもきれいな品種もありますので、時期によって水面に映る様子も変わってきます。その変化も楽しんでください。
――(さらに長谷池の周りを移動)木の周りに地面からニョキニョキと生えているものがあるのですが……これはいったい?