毎週日曜午前8時からのラジオ番組『ラピスモーニング』(ラジオ関西)で、神戸大倉山・楠寺瑠璃光苑の住職、「ラピス和尚」さんの楽しい仏教うんちくを届けています。日頃なにげなく使っている言葉が、思いもよらない“ふか~い”意味を持っている。そんな感動をラジトピで連載していきます。12月27日放送回の辻説法は「目出度千秋楽」(めでたしせんしゅうらく)です。
いろいろあった2020年。みなさま、本当におつかれさまでした。
未曾有の出来事に恐れたり驚いたり。自分の人生や生き方に向き合った方もいらっしゃったのではないでしょうか。
自分と向き合うのは勇気がいります。本当にこの生き方でいいのか、など。考えてわかるものではありませんが、もしあの時、別の道を選んでいたら。あるいは、もっとがんばったら、こんなことにはなっていなかったかも……など、過去の自分を責めたりしている人もいるかもしれません。
きょうの言葉は「目出度千秋楽」。千秋とは、「一日千秋」にもあるように、待ち焦がれる長い月日という意味があり、「千歳」や「万歳」とともに、おめでたい言葉です。
「目出度千秋楽」とは、1年を終え千秋楽を迎えられて、本当に「お目出度い」という言葉。
「目出度千秋楽」には実は最初のフレーズがあります。「先以本年無事 目出度千秋楽」です。まず、本年の無事をもって、めでたし千秋楽。
2020年、激動の1年を過ごされたあなたも、未来はこれから作るもの。今日の日を迎えられたことに感謝して、新しい年へ粛々と向かっていきましょう!
※みなさまの知りたい禅語もぜひお寄せください!
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