ふつうの男女が出会い、恋をして、やがて一緒に暮らす。「このままずっと2人で一緒にいたい、ってずっと考えてた」……誰でも覚えのある甘酸っぱく少し苦い恋愛を、時代を彩ったカルチャーを織り込みながら描いています。映画「花束みたいな恋をした」が、1月29日(金)からOSシネマズミント神戸、アースシネマズ姫路、TOHOシネマズ梅田などで全国公開。
何かがはじまる予感がして、心臓が鳴ったー。2015年冬、東京。終電を逃して偶然に出会った麦(菅田将暉)と絹(有村架純)。好きな音楽や映画が嘘みたいに一緒で、あっという間に恋に落ちた2人は、大学を卒業してフリーターをしながら同棲生活を始めます。
バイト、同棲、就活、いつでも2人で一緒にいるのが楽しい20代の幸せな毎日。就職したらもっとたくさん一緒にいられる、と2人とも思っていたけれど、なぜか気持ちが少しずつすれ違ってきて……。
猛スピードで加速する恋愛のきらめきと、胸をしめ付ける切なさ。この作品はふつうの若い男女が、人生最高の恋愛をする5年間を描いています。
菅田将暉と有村架純、初のダブル主演です。同い年でデビューも同時期。劇中の麦・絹とほぼ同世代。絹役の有村は、「主演として出させていただくときは、自分が作品を引っ張っていかなきゃという気持ちが強いのですが、今回は菅田君に半分身を委ねて、いつもより少し身軽な感じで現場にいられた」として、菅田に対して“絶対に気を遣わない”と決め、あえて距離を縮めていたそうです。
一方の菅田も、「主演作は考えることがいっぱいあるんですけど、(今回は)有村さんと2人で無意識のうちに主演の負担を分け合って、余計な気を遣わずにいられたし、雑談しているだけでいくらでも場が持つ幸せな現場だった」と撮影時を振り返りました。
ストーリーは2015年から2020年までの5年間を描いていて、実在するミュージシャン、お笑いタレント、コミック、舞台の演目やゲームのタイトルなど流行ったカルチャーが具体的なワードとして登場します。とくに音楽は、2人の恋愛のうつり変わりを象徴するように盛り込まれています。きのこ帝国の「クロノスタシス」、Awesome City Clubの「アウトサイダー」、フレンズの「NIGHT TOWN」などです。時間順でストレートに進むラブストーリーに現実の出来事や現象が盛り込まれていて、スクリーンの出来事がすぐ隣で起こっているように感じます。