ZOOMなどのウェブ会議アプリや、Clubhouse(クラブハウス)に代表されるような「音でつながる」SNSなど、最近は個人でも会社でも当たり前のように音声や動画を発信しあえる時代。
一方で、24時間365日、音声を中心に、ありとあらゆるコンテンツを発信し続けているラジオ局では、1人で機材を操作して……というわけにはいきません。
そのなかで今回は、関西全域を放送エリア (エリア内人口約2600万人)とし、インターネット・スマホアプリなどで全国から聴けるラジオ「radiko」(ラジコ)などを通じて、いつでも聴くことができるラジオ局の「技術センター」にスポットをあててみました。
ラジオ局の技術部といえば、オンエアスタジオにいるミキサーを想像する人が多いでしょう。大きなミキサーコンソールを操作し、パーソナリティーのマイクの音量を調整したり、 CDや番組のテーマ曲、ジングルを流したり、スタジオライブのミキシングや、災害などの緊急地には専用の音声を流したりと、様々な「音」にまつわる作業を行います。いわゆる「エンジニア」や「ミキサー」、「音声」と呼ばれているポジションです。
ラジオをずっと聴いていると、たまにパーソナリティーが「ミキサーの●●さんも頷いてるね」などと言って、ラジオの向こうへ、スタジオまわりの様子を伝えてくれたりします。
神戸のラジオ局、ラジオ関西には、放送されるスタジオとは別の場所に「ラジオマスター室」という部屋があります。そのなかにあるのが「技術センター」という部署です。
「技術センター」は、ラジオ局の放送のすべてのプログラム、番組、CMのデータを管理したり、オンエアスタジオの音を、ラジオの電波塔に送るための送信機材などがあります。
技術センターには5~6人がそれぞれ、生放送や、これから流れる放送素材を何重にもチェック・管理しています。
もし興味がある方は、ハガキで「技術センター」あてにお頼りをお待ちしています。技術センターが送る番組『おしえて!サウンドエンジニア』で読まれるかも……。
※ラジオ関西『おしえて!サウンドエンジニア』2021年4月4日放送回 音声