神戸国際大学附属高校(神戸市垂水区・2021年選抜大会は2回戦敗退)野球部元主将の男子大学生(21)が、新型コロナウイルスの影響で収入が半減するなどした個人事業主らを資金面で救済する「持続化給付金」制度を悪用し、現金200万円をだまし取ったとして、神戸地検姫路支部が2021年2月、詐欺罪で在宅起訴していたことが捜査関係者への取材でわかった。
起訴状によると、被告は2020年6月、兵庫県太子町の会社役員の女(46)ら複数の人物と共謀し、被告が学習支援業を営む個人事業主であると偽って国に給付金を申請、計200万円を詐取したとされる。
兵庫県警・たつの署は2021年1月、男子大学生を詐欺容疑で書類送検。神戸地検姫路支部が2月に在宅起訴した。このほかに男子大学生の知人ら5人も逮捕された。
男子大学生は3月23日、神戸地裁姫路支部で開かれた初公判で起訴内容を認めた。
男子大学生は神戸国際大附高・野球部3年だった2017年、内野手として春の選抜大会・夏の選手権へ連続出場した。その後、進学した大学でも野球部に所属、関西六大学リーグに出場しているが、公判で退学手続きを進めていることを明かした。次回公判期日は4月13日の予定。