今期限りで退任する井戸敏三知事(75)の任期満了に伴い、7月18日に投開票される兵庫県知事選挙で、自民党兵庫県連は7日、選挙対策委員会を開き、推薦候補に前・兵庫県副知事の金沢和夫氏(64)を選んだ。総務省出身で前・大阪府財政課長の斎藤元彦氏(43)も同党に推薦を申請していたが、選対委員による投票で金沢氏が上回った。
金沢氏は決定を受け「手順をしっかり踏んでいただいた上での推薦決定は大変うれしい」と話した。そのうえで、自身の支援をめぐる県議団の決定に反発し、新会派「自民党兵庫」を立ち上げた11人の県議について「自民会派の意見が割れるのはこれまでなかったことで、残念な気持ちがあったことは事実。県連として一つの方向が出たことを踏まえて行動されるのがあるべき姿と思う。自民党を離党してでも当初の方針同士いくのか、県連全体の方針に従うのか。ともに戦っていただけるのであれば嬉しい」とした。
自民党本部が県連からの上申を受け議論し、近く最終決定する。兵庫県選出の国会議員の中には斎藤氏を推す声もあり、判断が焦点となるが、金沢氏は「党本部の方で議論をされると思うが、地元県連としていろいろな議論がある中で推薦が決まった。党本部も尊重していただけるのではないか」と期待を寄せた。