桜の季節が駆け足でやってきた。ソメイヨシノの開花を待つ名城を兵庫五国から1つずつ取り上げて花の見どころ・城の味わいを、連載としてお伝えする。4回目は篠山城だ。
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2006(平成18)年、日本の100名城に認定され、当時の武家屋敷などが残る城下町の街並は保存地区に指定されている、それが篠山城です。篠山城跡の堀とその周辺には、大正天皇の即位を記念しておよそ1000本のソメイヨシノが植えられ、桜の季節には城全体がピンク色に染まります。
桜を見るのに一番のおすすめスポットはどこなのか、地元の人しか知らないような穴場スポットはどこなのか。丹波篠山市役所商工観光課と、篠山城の大書院のスタッフに尋ねたところ、同じ答えが返ってきました。
「市役所の市長室のベランダ」
え? そんなところですか?
丹波篠山市役所の周辺にはそれほど高い建物はなく、3階にある市長室のベランダから篠山城跡の桜を堪能できるのだそうです。
でも、それって市長の特権じゃないの?
いえいえ、誰でも、丹波篠山市民でなくても、市長室のベランダから桜を楽しむことができます。市役所の受付で名前など必要事項を記入するだけ。今年は平日のみ開放予定です(3月18日現在)。ただ、いつからかはまだ決まっておらず、丹波篠山市はホームページなどで案内するとしています。