鉄アナ・羽川英樹の連載「行ってきました!」。今回は、阪急電鉄の宝塚本線をピックアップ。自身のYouTubeチャンネル「鉄アナ 羽川英樹の出発進行」が開設から1周年を迎えたなか、羽川アナウンサーが地元沿線をリポートします!
今回はYouTube制作1周年として、私のホームコースである阪急宝塚本線を取り上げます。この路線は阪急の中で最も歴史が長く、1910(明治43)年に箕面有馬電気軌道として開通しました。当時は都市間輸送が主だった私鉄において、梅田から沿線に造成した住宅地や宝塚の温泉地を結ぶという新しい形を作りあげた宝塚本線。今回は豊中から宝塚までの区間のみどころをご紹介します。
「豊中」を出ると大阪モノレールと接続する「蛍池」を経て「石橋阪大前」へ。駅の前には赤い橋が目印の、元気で庶民的な石橋商店街がひろがります。箕面線はここで乗り換えとなります。
「池田」は創業者の小林一三も自ら住まいを構えた場所。山手には小林一三記念館や氏のコレクション5000点が収蔵・展示されている逸翁美術館があります。また駅近くの室町地区は、日本初の鉄道会社が開発した住宅地。会社員でも郊外に家がもてるよう、国内初の月賦販売を阪急が始めた場所でもあります。
そのほかにもインスタントラーメン発祥の地にある「カップヌードルミュージアム 大阪池田」や上方落語の貴重な資料や映像をみることができる「落語みゅーじあむ (池田市立上方落語資料展示館)」など見どころいっぱい。江戸期創業という大阪最古のうどん屋・吾妻の「あんかけ・ささめうどん」もぜひどうぞ。
猪名川を渡ると大阪府から兵庫県に入り「川西能勢口」。ここで能勢電鉄やJR宝塚線と接続します。次は駅名も美しい響きの「雲雀丘花屋敷」。急坂の山手には大正初期に果樹園を開発した静かなお屋敷街が広がります。
「山本」は宝塚山手台ニュータウンが開発されてからは利用客が急増。ここは日本3大植木産地の一つで、今も100軒以上の植木業者が集まります。そんな街にある「あいあいパーク」は17世紀の英国の地方都市をイメージした洋館が目印。ガーデニングのことならなんでもお任せの花と緑の施設です。
「中山観音」にあるのは、聖徳太子創建で安産の観音さまとして名高いお寺、「大本山 中山寺」。十一面観音がまつられる本堂には極彩色のすばらしい細工が。深い青とゴールドが美しい五重搭も参拝者の目をひき、随所にエスカレーターが設置されているのも妊婦さんへのいたわりなのかも。
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