5月11日を期限とする新型コロナウイルス対応の3度目の緊急事態宣言について、兵庫県は6日午後にも、政府への延長要請が決まる見通しとなった。県は6日午後5時から対策本部会議を開いて議論し、正式決定する。
井戸敏三知事は3日午前、「感染の状況によっては、県から国に(宣言の延長を)要請することもありうる。発生者数が大幅に減らないと、なかなか(宣言が)打ち切りにはならないだろう」と延長の可能性に触れていた。一方で「今回の緊急事態宣言は、連休中の人の流れをできるだけ抑制したいというのが中心。11日でその目的おおむね達成されるのではと思う」との考えを示しており、追加の対策の有無が焦点となる。
6日午前0時現在で、直近1週間あたりの感染者数は422.1人と、2日続けて減少してはいるが、大型連休中は検査数自体が少ない。病床使用率は8割弱程度が続いており、自宅待機・療養者の死亡例もある。なお、大阪、京都両府も延長要請を検討しており、現在宣言が出されている関西3府県で対応に差が出ないよう、調整するとみられる。