新型コロナウイルスの感染拡大で、マリンレジャーがブームとなっている。 海上では「密」を避けられるというのが理由だ。ゴールデンウィーク期間中(4月29日~ 5月5日)、近畿・四国の海を管轄する第五管区海上保安本部管内でヨットやプレジャーボートの事故が相次いだ。海上保安庁では本格的なマリンレジャーのシーズンが到来するを前に注意を呼びかけている。
2021年のゴールデンウィークに近畿と四国で起きた船舶事故隻数は昨年(2020年)と同数の8件。今年はゴールデンウィーク初日と最終日に雨となり、風も強かったことなどから気象・海象の影響で航行不能となる「荒天難航」が5隻発生した。(4/30・和歌山市沖で1隻、5/1・兵庫県西宮沖で4隻)
■ディンギーヨット漂着事故(兵庫県西宮市沖)
5月1日、西宮沖で大学生(いずれも10代~20代・男性4人、女性4人)計8人のクラブ活動中に走艇練習を行っていたディンギーヨット(小型ヨット)4隻が、風が強くなったため練習を中止し帰港していたところ、急激な天候悪化による強風で航行不能となり徐々に圧流され消波ブロックに漂着する事故が起きた。4隻の乗船者は全員自主警戒船に救助され、けがはなかった。
■プレジャーボート荒天難航事故(和歌山県和歌山市沖)