JR神戸線の元町駅から徒歩3分にある「食パン工房小麦庵 神戸元町店」。天然酵母にこだわり、1800年前の伝統的なフランスの製法で食パンを製造・販売している。
もとより食パンだけでなく様々な種類のパンを作ってきた、「食パン工房小麦庵 神戸元町店」代表取締役・柏木雅彦さん。パン職人歴25年で積み上げた豊富な知識を活かし「食パンのバラエティを増やしたい」との思いから、同店を神戸元町に2020年6月、オープン。「お客さんに選ぶ楽しさを知っていただきたい」と12種類もの食パンがあり、加えて月替わりの限定的な食パンも作っている。
この5月には月替わり食パンに、メロンの食パンを販売。同店一番人気商品の「天然酵母おいしい食パン」に、メロン果汁や、ホワイトチョコレートなども練りこんだ。「この食パンは、おやつであったり、夜の食事が終わった後の落ち着いたタイミングなどに食べていただくのが、ちょっとシーンが(朝食としていただく食パンとは)違っていいのかなと思います」(柏木さん)。
こういった限定食パンは社員の発案のもとで製作。「自分たち(社員)が試作し、試行錯誤して納得したパンであれば、私の許可なく何を出してもらっても良いということにしています」と、社員のチャレンジを後押し。「自ら考えたものがお客さんに届き、お客さんの声が間近で聴けるというのは良い経験値になり、またやりがいにもつながっている。来月、次は何を作ろうかと社員も意欲的に取り組んでいる」(柏木さん)。月替わりの食パンの評判については「(人気を)外す時もあります」そうだが、「その結果を見て改良していくとか、改善していくのは、社員たちの成長にもつながるのかなと思っている」と、温かい目で社員育成に取り組む。
「食パン専門店の出店ブームでライバルは多いが、(セントラルキッチン方式の専門店が多いなか)ウチは店内に窯をもっていて、焼きたてを店頭に並べられるのが強み」と、柏木さん。今後について「やりたいことがいろいろある」という。
現在は、「おうち時間を少しでも幸せにしたい」という思いのもと、地元の高校と連携して学生と一緒に一つのパンを共同開発したり、老舗和菓子店とコラボして新しい商品を考えたりといった取り組みを始動。また「揚げたてのカレーパンをお客さんに召し上がっていただこう」とキッチンカーの準備も進めている。「何か新しいことをずっとやっていきたい」と、柏木さんは先を見据えていた。
※「食パン工房小麦庵神戸元町店」で商品を購入の際、「ラジオ関西の放送を聴いたよ」という方には、5月18日まで『バニラシュガーラスク』のプレゼントを実施している。
ラジオ関西「こうべしんきん三上公也の企業訪問」2021年5月11日放送回 音声