兵庫県の井戸敏三知事は17日、新型コロナウイルスのワクチン接種について、県独自の大規模接種会場の設置に向け、県健康福祉部感染症等対策室ワクチン対策課に新たなポストを設けたと明らかにした。接種を担当する医師や看護師など医療スタッフの確保も含め、ワクチン接種のスピードアップを目指す。
アメリカ・ファイザー製ワクチンの接種は県内の市町で始まっているが、市町の負担軽減と県民の利便性を考えた。大規模接種会場の具体的な場所の選定はこれから。阪神間と、姫路を中心とした播磨地域を想定している。1日に500人~最大で1000人が受けられる規模が望ましく、6月中旬にはスタートさせたいとしている。
ワクチンは近く承認される見込みのアメリカ・モデルナ製を活用する。ファイザー製とは異なり、接種2回は同じ会場で受けることが条件となる。最低3か月は運用し、ワクチン接種率を上げることを目指す。医師など医療スタッフについては、県赤十字血液センターや県立病院などへ協力を求める。