神戸市は19日、新型コロナウイルスのワクチン接種で、注射器にワクチンを充填しないまま接種をするミスがあったと発表した。神戸市ではワクチン960回分が使えなくなったり、通常よりも濃度が足りないワクチンを接種したりといったミスが相次いでおり、1週間で3度目となる。市は「市民の皆さまにご心配、ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ない」と陳謝した。
新型コロナワクチンは、薬剤師がワクチン入った小瓶(バイアル)から注射器に分け、医師等が接種する。しかし、同市内の集団接種会場で18日、注射器にワクチンが入っていないまま注射するミスが発生。接種した医師が違和感に気づき、その場で事情を説明したあと、改めて接種した。空の注射器で注射された人の健康には影響がないという。
市は担当者同士の二重チェック体制の徹底などで再発を防ぎたいとしているほか、業務にあたる薬剤師向けの再研修の実施を21日から行う。