新型コロナウイルス感染拡大の影響で史上初の延期となった東京五輪は23日午後8時から国立競技場(東京都新宿区)で観客を入れずに開会式を行い、開幕する(パラリンピックは8月24日開幕)。コロナ禍が収束しない中での開催、関西の街でも期待と懸念の声が挙がる。
■韓国・文大統領来日見送りなど、菅首相”五輪外交”小規模も「挑戦する五輪」強調
23日夜の開会式に合わせた世界各国首脳級の来日はコロナ感染拡大などが影響し、フランスのマクロン大統領ら15か国・機関程度にとどまる見通し。過去の大会と比べると「五輪外交」は華々しさを欠きそうだ。アメリカ・バイデン大統領や韓国・文在寅大統領は来日を見送った。
2012年ロンドン五輪開会式には約80か国・地域の首脳級が出席。2016年のリオデジャネイロ五輪は「ジカ熱」流行やブラジルの政情不安もあって約40か国・地域だったが、今回はさらに下回ることが確実な情勢だ。
菅義偉首相は20日の米紙ウォール・ストリート・ジャーナル電子版のインタビューで、新型コロナウイルス禍での東京五輪の開催について、自身に近い人たちから中止すべきだとの助言を何回も受けたと明かした。そして「ワクチン接種も進み、感染を防ぐための厳しい措置を取っている。準備はできたと判断した」と強調した。
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■選手たち、後世に名を残してほしい