テナント数1,500を誇る大阪の精肉企業 「コロナ禍が肉産業に与えた影響」を語る | ラジトピ ラジオ関西トピックス

テナント数1,500を誇る大阪の精肉企業 「コロナ禍が肉産業に与えた影響」を語る

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 林歳彦氏(会社経営者・環境活動家)と、フリーアナウンサーの田中大貴(元フジテレビアナウンサー)がパーソナリティーを務めるラジオ番組『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2021年9月27日放送回では、株式会社バリューネットワークの代表取締役社長・齊藤秀明さん、営業企画部次長・辻井慎也さんがゲストとして登場。肉産業の現状や、企業としての課題について話を聞いた。

(写真:株式会社バリューネットワーク)

 株式会社バリューネットワークは、2004年に大阪府吹田市で設立。「肉の雅屋」という屋号で食品スーパーや「業務スーパー」の店内などで、精肉テナントを1,500ほど展開しているほか、肉の卸加工、飲食店の経営も行っている企業だ。

(写真:株式会社バリューネットワーク)

 はじめに、肉産業の現状について「(業界全体は)ジリジリと衰退傾向にある」と明かす齊藤社長。しかしコロナ禍で巣ごもり需要が高まり、ゴールデンウイークから数か月のあいだは業績が一気に跳ね上がり「一時期はとんでもない忙しさだった」。しかし、今はまた新たなコロナ禍の影響に悩まされているという。

「コロナ禍の影響で、海外からお肉が流れてこなくなっているんです。パッカーという精肉を切り分ける事業所があるんですが、海外でコロナの感染が拡大した事で流通が滞り、卸値が一番高いところにあるのが現状。このまま高止まりで年末を迎えそうです」(齊藤社長)

番組収録の様子

 そんな状況下でも、安心・安全な精肉をリーズナブルな価格で提供しているという同社。他の精肉店と比べて、どのような特徴があるのだろうか。辻井さんいわく、「卸事業部門では、長期穀物飼育をしている、オーストラリアのストックヤード社と西日本で唯一提携していること」だそう。穀物を長期間与えゆっくりと飼育された“ストックヤード牛”は、成長ホルモンや遺伝子組み換え飼料を使用していない。牛にストレスを与えずじっくり育てることで、くさみのない肉を提供できるという。

(写真:株式会社バリューネットワーク)

 肉の品質、そして価格にこだわるバリューネットワーク。今後の展開について、齊藤社長は「当社の商品が、消費者の方にどれだけ認知されているかを知り、当社でしか買えないものを提供し、プライベートブランドの商品を手掛けるなど差別化のため工夫することが課題です」と明かす。その一環として、大阪府豊中市庄内東町に直営店をオープン。さらに、来年秋までに精肉テナントを300増やし、計1,800になる予定だと明かす。齊藤社長は「おいしいお肉をリーズナブルな価格で、より多くの人に届けるため、今後も事業拡大に取り組みたい」と熱意を語った。

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