任期満了に伴う神戸市長選挙(10月31日投開票)の選挙イメージキャラクターに、同市須磨区出身のタレント・女優の山之内すずさん(20)が起用されている。SNS(会員制交流サイト)の総フォロワー数は100万人に迫るなど、若者を中心に絶大な支持を得ている。
市長選が告示された17日午後には、山之内さんと市内の大学生や高校生などの若者とが、投票の機運を高め、神戸の未来について語りあうオンラインイベント「山之内すずと100人の若者 神戸と私の明日を考える」が、ウェブ会議サービスを使って開催された。山之内さんと参加者らは、「アンケート機能」を使って、様々なテーマに沿って、リアルタイムで意見を交わした。
「投票しよう、と思うのはどんな時か」というテーマについて、山之内さんは、「なかなか、自分ひとりでは投票に行く勇気が出ないと思う。ひとりでは難しいかもしれないが、身近な人がみんな選挙に行っていたら、自分も一緒に行けると思うので、みんなで、『こんな街にしたい』とか、『投票行こうよ』という話ができたら最高だと思う」と話した。
また、参加者から、「もし、市長選の候補者に何か質問ができるとしたら何を聞いてみたいか」と質問された山之内さんは、「私たちのリーダーには、一番、神戸を愛していてほしい。もっと地元に根付いた話をしてくれるとありがたいし、他愛ない会話もしやすいような人であってほしいので、『神戸の、一番の愛しているポイント』を聞いてみたい」と応じていた。山之内さんは、東京都内からリモート出演。17歳まで同市須磨区で育ったといい、「東京に出てきてから改めて(神戸市に住んでいた)ありがたみを感じている」と熱く「神戸愛」を語っていた。
前回・2017年の神戸市長選では、10代・20代の投票率は約27パーセントという結果に。ゲスト参加した、若者の政治参加を促進する団体「NO YOUTH NO JAPAN」のメンバーで、神戸市外国語大4年の米田由実さん(22)は、「投票先に正解はない。自分らしい意思表示をすることが大切なので、楽しんで投票に行ってほしい」と呼びかけた。
全体の投票率が47.58パーセントだった前回選に続き、衆院選とのダブル選挙となる。また、市選管は初めて、予め候補者の氏名が印刷された用紙に丸印をつける「記号式投票」を採用するなど、投票方法の簡素化も図っており、投票率にどう反映されるかも注目されている。